リファレンスチェックは新卒にも効果的?注意点やメリットを解説!
- 1 | 中途と新卒との採用基準の違い
- 2 | 新卒にリファレンスチェックを実施する際の注意点
- 2-1 | 実務経験がないため働きぶりの評価が難しい
- 2-2 | 適切な推薦者の確保が難しい
- 2-3 | 情報の客観性に欠ける場合がある
- 3 | 新卒にリファレンスチェックを実施するメリット
- 3-1 | 人物像を確認できる
- 3-2 | 採用後の配属や定着率向上に役立つ
- 3-3 | 採用の公平性や納得感の醸成を促す
- 4 | 新卒にリファレンスチェックの導入を検討する際のポイント
- 5 | 新卒向けのリファレンスチェックには中途と異なる工夫が必要
- 5-1 | リファレンスチェックなら『TRUST POCKET(トラストポケット)』
- 5-2 | 【TRUST POCKETの特徴】
一般的に中途採用で実施されるイメージの強いリファレンスチェックは、新卒にも効果的なのでしょうか。社会人経験がない学生を対象とする場合、中途採用とはどのような点が異なるのかをはじめ、どのような点に注意する必要があるのかについても解説します。
その上で、新卒にリファレンスチェックを実施するメリットに触れ、導入や実施を検討する際のポイントも取り上げます。
新卒のリファレンスチェックが効果的かどうかを判断するための参考にしていただけたら幸いです。

中途と新卒との採用基準の違い
リファレンスチェックが新卒にも効果的かどうかを確認するには、まず中途と新卒の採用基準の違いに注目しましょう。
中途と新卒では、採用に際して重要視するポイントが異なります。
中途採用の場合、退職にともなう人員補充や業績拡大、新規事業のための増員などを理由とし、不定期または通年で募集されます。一般的にポジションや職責、給与といった採用条件が明確ですので、求めるスキルや経験、人柄などにマッチしているかや即戦力になるかどうかなどが判断基準です。
一方、新卒採用は、企業が定期的に実施する定期採用です。良い人材がいれば、予定数より多く採用することも珍しくありません。社会人未経験の学生が対象で、学業成績や人柄に加えて、志望動機や意欲、目標といった将来性も重視されます。こうした点からも、新卒採用はポテンシャル採用だといえるでしょう。
両者の違いは、職歴の有無をはじめとして、求める経験やスキルといった採用基準の違いや採用時期、手法、採用数などです。こうした違いにより、客観的に確認できる情報や推薦者(リファラー)も異なってきます。
新卒にリファレンスチェックを実施する際の注意点
新卒にリファレンスチェックを実施する場合には、以下の点に注意しましょう。

実務経験がないため働きぶりの評価が難しい
基本的に、新卒には社会人経験がありません。働きぶりを確認するための実務経験がないため、実務を遂行する能力や勤務態度の確認が難しいといえます。
実務遂行能力の有無を新卒に求めることはできませんが、勤務態度は確認したいところでしょう。勤務態度は、社会人と学生との大きな違いのひとつであり、リファレンスチェックの確認項目のひとつでもあります。安定して勤務が可能かどうかという点の評価は、どのような業界や職務であっても求められる基本的な項目です。
学生時代なら、アルバイト先などで少々の遅刻や無断欠勤などがあっても大目に見られたかもしれませんが、就職となると話が変わってきます。新卒の場合でも、勤務態度には特に注意が必要です。
【参考】リファレンスチェックとは?具体的な実施方法と注意点【2025年最新|人事担当者必見!】
適切な推薦者の確保が難しい
適切な推薦者の確保が難しいのも、新卒ならではです。原則として職歴が存在しないため、職場での働きぶりを確認できません。
学校やアルバイト先、部活・サークル、地域や奉仕活動、そして家族や親戚といったところが、推薦者の現実的な候補となるでしょう。中途採用のように一様に勤務先ではなく、ばらつく可能性が高い点にも注意が必要です。推薦者の質や数を新卒採用全体で統一するのは難しいでしょう。
また、就職という大きなライフイベントに関わる発言を求められることに対して、負担を感じる推薦者がいてもおかしくはありません。辞退の可能性に備えて、複数の推薦者探しや代替手段の提案といった対応も必要になるでしょう。
情報の客観性に欠ける場合がある
就職を応援したいという気持ちから、推薦者の評価にバイアスがかかる可能性もあります。特に家族や親戚といった身内に加えて、候補者が長く勤務していたアルバイト先などは、ポジティブな情報はあっても、ネガティブな情報が出てこないこともあると認識しておきましょう。
推薦者の評価能力にはばらつきがあり、口頭や文章での説明力にも個人差があると考えられます。そういった推薦者からの評価をどのように受け止めるかについては、あらかじめ社内で議論しておかなければなりません。
新卒にリファレンスチェックを実施するメリット
前述したように少なからず課題があるものの、新卒にリファレンスチェックを実施するメリットもあります。

人物像を確認できる
学生の人物像を確認できるのは、新卒にリファレンスチェックを実施するメリットのひとつです。積極性や自主性、協調性といった特性に加えて、成長意欲の高さや人間関係の維持構築といったコミュニケーションについても情報が得られます。
学生の本分である学業では、研究や実験、フィールドワークなどでどのような役割を果たしたのかといった部分をヒアリングできるでしょう。サークルや競技会への参加といった、いわゆるガクチカでは、学業以外でどのような活動や活躍をしたのかを把握する手がかりになります。
長期間ひとつのアルバイトに打ち込んでいたり、インターンに参加したりなど、実務に近い経験をしている学生の場合は、経験先で関わった人物を推薦者になってもらうのも一つの方法です。
採用後の配属や定着率向上に役立つ
せっかく採用した人材が早期退職してしまう理由のひとつが、ミスマッチです。新卒にリファレンスチェックを実施すれば、確認した人物像を参考に配属先の選定ができるでしょう。
配属については自分の意思を貫くタイプか、長期的な視野を持ち多少の回り道を受け入れられるタイプなのかによって、会社側の対応は変わってきます。
入社後に待ち受けている新入社員研修や定着を促すためのオンボーディングを計画、実施する際にも役立つでしょう。本人の特性を踏まえた上でフォローができれば、定着率の向上も期待できます。
【参考】オンボーディングとは?意味や特徴・メリットについてわかりやすく解説!
採用の公平性や納得感の醸成を促す
近年では、コンプライアンスの強化や徹底が当たり前になりつつあります。採用についても例外ではありません。縁故採用を行う企業もある一方で、採用の公平性や透明性に対する期待は年々高まっています。
こうした背景を受けて注目されているのが、新卒に対するリファレンスチェックです。書類や面接に加えて、リファレンスチェックも実施しているとなれば、社内外への採用活動に対する納得感が違ってくるでしょう。
採用は、選ぶと同時に選ばれるプロセスでもあります。SNSで誰もが自由に発信できる現代、特に面接時の対応などは候補者からチェックされていると考えましょう。評判は、企業の価値に良くも悪くも影響を与えます。
【参考】レピュテーションリスクとは?採用における悪影響や対策について解説
新卒にリファレンスチェックの導入を検討する際のポイント
新卒は、中途採用と採用基準が異なるとお伝えしました。新卒にリファレンスチェックの導入を検討する場合、既存の中途採用向けにつくられたリファレンスチェックでは十分な効果を発揮しないでしょう。新卒には、新卒向けのリファレンスチェックの調査票をつくり、どのように運用し候補者の評価に取り入れるかを決めておく必要があります。
そういった準備は必要になるものの、書類や面接といった通常の採用プロセスでは確認しきれない、学生の人物像に迫ることが可能です。成長意欲やコミュニケーションの取り方などを含めて、どのような人物なのか、一緒に働きたいかどうかを確認できます。
また、新卒にはリファレンスチェックではなく、事実確認ともいえるバックグラウンドチェックのほうが適しているという考え方もありますので、ご紹介します。
【参考】バックグラウンドチェックとは?その効果と具体的な流れを解説します
新卒向けのリファレンスチェックには中途と異なる工夫が必要
ポテンシャル採用といわれる新卒採用には、新卒ならではの視点を踏まえたリファレンスチェックの確認項目が必要です。初めて新卒にリファレンスチェックを実施するなら、新卒に関しても豊富な実績やノウハウを有する『TRUST POCKET』を検討されてはいかがでしょうか。
リファレンスチェックなら『TRUST POCKET(トラストポケット)』
TRUST POCKETとは、株式会社マイナビが提供するオンラインリファレンスチェックサービスです。求職者の現職や前職の上司・同僚などから働きぶりのレビューを取得することができます。
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- 採用のミスマッチを軽減したり入社後の早期活躍に活用するために、リファレンスチェックを実施する企業も少しずつ増加しています。
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