アセスメントツールとは?活用メリットや種類別の特徴、導入ポイントを解説
アセスメントツールとは、企業や組織が人材の能力や適性を評価するためのツールです。これらのツールは、採用や人材育成などの場面で役立ちます。この記事では、アセスメントツールの定義や種類、導入のメリット、選び方などを詳しく解説します。ぜひ参考にしてみてください。
アセスメントツールとは?
まずは、アセスメントツールが一体どのようなものなのかを確認しましょう。ここでは、アセスメントツールの意味や種類について紹介します。
●アセスメントツールの定義・意味
アセスメントツールとは、人材の能力や特性を評価するために使用されるツールです。企業はこれらのツールを利用して、応募者や従業員の適性やスキル、パフォーマンスを客観的に判断し、組織全体の効率や生産性を向上させることを目指します。さまざまな種類のアセスメントツールがあり、それぞれ異なる目的や方法で使用されるため、適切なツールを選ぶことが大切です。
アセスメントツールは大きく分けて「人材アセスメント」「組織アセスメント」の2種類があります。さらに詳しく見ていきましょう。
●人材アセスメント
人材アセスメントは、主に採用や人材育成の場面で活用できるアセスメントツールです。応募者の適性やスキルを見極めるために行う適性検査や、従業員の能力を評価するためのパフォーマンスレビューなどを含みます。人材アセスメントにより、企業は適切な人材を採用・育成できます。
●組織アセスメント
組織アセスメントは、組織全体のパフォーマンスを評価するためのアセスメントツールです。組織文化の評価や従業員の満足度調査、リーダーシップ評価などを含みます。組織アセスメントにより、組織の強みと課題を明確にし、改善策を講じることができます。
アセスメントツールを導入するメリット
アセスメントツールの意味や種類を把握した上で、次に導入するメリットを確認してみましょう。メリットはいくつかありますが、ここでは5つのメリットについて紹介します。
●採用時のミスマッチの防止
アセスメントツールを利用することで、応募者の適性やスキルを客観的に評価でき、採用時のミスマッチを防ぎ、採用後の早期離職を減少させることにつながります。
●効果的な人材育成に役立つ
アセスメントツールを活用すると、従業員の能力や特性を把握しやすくなり、一人ひとりに合った育成計画が立てられます。従業員のスキルアップやキャリアアップを効果的に支援できるため、人材育成に役立つでしょう。
●適切な人員配置が可能
従業員の特性や能力をアセスメントツールによって把握することで、適材適所の人員配置が実現できます。これにより、組織全体の効率化を図るとともに生産性の向上も期待できます。
●対象者の特性を客観的に判断できる
アセスメントツールは科学的な方法でデータを収集・分析し、応募者や従業員の特性を客観的に判断できます。人の判断に依存しなくて済むため、感情や偏見に左右されない公正な評価が可能です。
●管理職の候補者を選任しやすい
管理職の候補者を選任する場面でもアセスメントツールが有効だとされています。リーダーシップやマネジメント能力を評価するアセスメントツールを使用すれば、管理職に適している候補者を見つけられるでしょう。
人材アセスメントツールの種類は主に3つ
採用や人材育成に活用できる人材アセスメントツールですが、多くの企業がツールを開発しているのでさまざまな種類があります。今回は、そのなかから特に注目したい3つのツールを紹介します。
●適性検査
適性検査は、応募者や従業員の性格・能力・適性を評価するためのテストです。応募者や従業員が職務に適しているかを判断できます。一般的には、性格検査や能力検査、スキルテストなどが含まれます。
知的能力検査やパーソナリティ検査を1回の受験で実施し、用途に合ったさまざまな採点結果を出力できます。
●360度評価
360度評価は、従業員のパフォーマンスを多角的に評価する方法で、多面評価とも呼ばれています。上司・同僚・部下など、複数人の視点からフィードバックを収集し、総合的な評価を行います。従業員の強みや改善点を、他者からの評価によって明確にできる点が特徴です。そのため、応募者ではなく、従業員に対して適用するのが好ましいでしょう。
●採用向けアセスメントツール「TAL」
TALは、株式会社人総研社が提供しているアセスメントツールです。36問の質問と図形アイコンの配置によって人材の評価を行います。パソコン・スマートフォン・タブレットなどの端末で受験可能で、短時間でできるため、ほかのアセスメントツールとの併用もしやすいのが特徴です。
人材アセスメントツールの選び方と導入ポイント
さまざまな種類がある人材アセスメントツールのなかから、どのように選べば良いのでしょうか。ここからはツールの選び方と導入ポイントについて解説します。
●導入の目的を明確にする
アセスメントツールを導入する際は、まずその目的を明確にしましょう。「採用時に公平かつ適性な評価がしたい」「人材育成に活用したい」「管理職に最適な人材を選びたい」といった目的を挙げてみてください。
●必要な測定項目を決める
次に、評価したい項目を具体的に決めます。例えば、性格の特性・スキル・リーダーシップ能力など、さまざまな測定項目から必要なものを決めましょう。
●導入目的に合ったツールを選択する
アセスメントツールは導入の目的に合ったツールを選ぶことが大切です。ツールの特徴や評価方法を把握し、自社のニーズに合ったものを選択しましょう。また、必要な測定項目があるかどうかで最終決断をすることも忘れないようにしてください。
●フィードバックする場合は主観を含めない
アセスメント後の評価や目標設定などのフィードバックは、客観的なデータに基づいて行われるのが好ましいです。主観的な意見や感情を除き、公平性の高い評価が行われるため、応募者・従業員が想定していなかった結果が出たとしても納得しやすいでしょう。
●継続的に実施する
通常、アセスメントは一度きりではなく、継続的に実施することで効果を発揮します。定期的な評価とフィードバックを行い、従業員の成長や組織の改善を図りましょう。採用向けのアセスメントツールに関しては採用時にのみ行い、その後データやほかのアセスメントツールの結果に基づいて、スキルアップやキャリアアップを目指すのがおすすめです。
採用時は「TRUSTPOCKET」の併用がおすすめ
アセスメントツールには大きく分けて2種類あり、人材アセスメントツールに絞っても、多くの企業からさまざまなツールが提供されています。導入の目的や使い勝手などを考慮し、自社にあったツールを選びましょう。
マイナビの「TRUST POCKET」は、第三者からの情報によりリファレンスチェックができるサービスです。採用時の評価基準のひとつとしてアセスメントツールを導入する場合には、リファレンスチェックと併用してみてはいかがでしょうか。リファレンスチェックは、前職での働きぶりや経歴などの確認を行うことで、面接では気づけない応募者の特徴や強みを把握できます。
「アセスメントツールだけでは不安……」とお悩みの方は、ぜひ「TRUST POCKET」をご検討ください。
リファレンスチェックサービスなら『TRUST POCKET(トラストポケット)』
TRUST POCKETとは、株式会社マイナビが提供するオンラインリファレンスチェックサービスです。求職者の現職や前職の上司・同僚などから働きぶりのレビューを取得することができます。
【TRUST POCKETの特徴】
・簡単かつ効率的にリファレンスチェックを実施可能
・求職者・推薦者のユーザビリティも考慮し、できる限り歩留まりを軽減
・募集ターゲットに合わせた複数の質問テンプレートを自由に利用できる
・セキュリティ面、法的観点も入念にチェックした上で設計
・採用ニーズに合わせて選べる料金設定
採用のミスマッチを軽減したり入社後の早期活躍に活用するために、リファレンスチェックを実施する企業も少しずつ増加しています。
ぜひご興味があれば、お気軽にお問い合わせください。